歴史があるということは、それだけ枠組みがしっかりとしているということ。
つまり、自分たちの自由な創造の余地が少なくなるということだと思います。
組織であれば、「歴史=決まった仕事・ルール」となります。
このことが悪いことだとはまったく思いません。
組織の草創期から安定期に持っていくためには、ルールは必ず必要ですし、
決まった仕事は安定をもたらします。安定は、更なる発展をもたらします。
しかし、安定が長く続くと次第に倦怠期に陥ります。
このとき、歴史(=決まった仕事)にしがみついていては、結局、低迷期に陥るのではないでしょうか。
つまり、安定期に如何に現状を認識し、革新を行うかが組織存続のカギであるように思います。
安定期に革新を行うことを考えることは、非常にチャレンジングなことですので、
多くの組織にとって難題になることでしょう。
革新には多くの犠牲を払うことになるでしょうし。
私が関わっている組織は、正に安定期の革新を行わず、
現在、倦怠から低迷期に移行しようとしています。
この組織の設立当初の理念は、「自分が面白いと思うことをやろう!!」でした。
しかし、いつからか「今行っていることを継続しよう!!」になってしまったのです。
今、行っていることは社会にとって有意義なことですし、意味のあることです。
しかしながら、それだけです。
つまり、継続しようとしている構成員は、“楽しい”わけではないのです。
現在のメンバーが楽しくない現状。
誰がそんな組織を魅力的に感じるでしょうか。
歴史とは、絶え間ない革新によって築かれるものです。
革新をストップした時点で、その組織は、衰退していくのだと思います。
歴史と革新
投稿者
Kazoo
2009年5月7日木曜日
ラベル: 日常
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