ずいぶん前に予告を見て気になっていた映画。
「闇の子供たち~値札のついた命~」
という映画を観ました。
出演: 江口洋介, 宮崎あおい, 妻夫木聡, 佐藤浩市
監督: 阪本順治
原作:梁 石日 (ヤン ソルギ)
画像は原作の装丁です。
この映画は、タイを舞台にした作品で、
人身売買・幼児売春などをテーマにした作品です。
どこまでが現実でどこがフィクションなのか、
私自身には分かりませんが、
全くの嘘ではないだろうと思います。
ある日、知らない人に手をひかれ都会に連れて行かれ、
売春をさせられる。エイズになると、
食事もろくに与えられず、黒いごみ袋に入れられて、
ゴミ収集車に積まれ、ゴミ捨て場に。。。
臓器移植のために、健康な状態の子どもから、
心臓を取り出す。。。ドナーとなった子供は。。。
この映画は、ハッピーエンドではありません。
最後に映し出される映像は、
壁一面の幼児売春などの新聞記事と
その真ん中に鏡があり、
それに自分自身の顔が映るシーン。
新聞記事には顔写真があるのですが、
鏡に映った顔が、新聞記事の顔写真のように
見えます。まるで、自分が犯罪者のように感じます。
おそらく、この映画が伝えたいことは、
自分が住んでいる世界のこととして、
受け止め、今、自分が何をしなければならないのか、
考えませんかと、そんな風に、
語りかけているように感じました。
映画の感想
投稿者
Kazoo
2009年3月9日月曜日
ラベル: 日常