「人は一人では生きられない。」
「人に感謝して生きなさい。」
こんな言葉、もう何回聞いただろう。
最近になって、やっとこの意味が少しわかるようになった気がする。
今日は、ある学生団体の「追い出しコンパ」通称「追いコン」があった。
この団体は、大学から資金を出してもらい運営している。
日常的に関わっている団体なので、出席してきた。そこで感じたこと。
卒業生一人ひとりが挨拶をしたのだが、彼らは、同じ団体のメンバーに「ありがとう」と言う。
確かに、自分自身を成長させてくれた団体のメンバーに感謝の気持ちを伝えるのは、
当然のことだと思う。しかし、出資者である大学の関係教職員には、「ありがとう」とは言わない。
別に感謝しろと思ったり、資金を出してやってるんだなどと傲慢な気持ちがあるわけではない。
しかし、違和感を感じる。
これを会社に置き換えると、
会社の同じ部署のメンバーに感謝するが、顧客や株主には感謝しないということにならないか。
普段ついつい、身近な存在が自分を形作っていると思いがちだが、
実は、もっと大きな存在がその背後にはある。
気づきやすいところに、感謝するのは当然。
しかし、その背後にあるもっと大切にしなければならない、
大きな存在に感謝することはもっと当然のことなのではないだろうか。
自分が、今、存在することができるのは、その大きな存在があるから。
そのことに気がつくことができれば、もっと視野を広くできると思う。
最近、「ホスピタリティ」という言葉をよく聞くが、
この言葉の意味は互いを思いやり、手厚くもてなすこと。、
または歓待をする事を言う。さらに、この言葉のキーワードは「好意と誠意」。
「好意」とは、相手がこちらからの好意を感じるという意味。
「誠意」とは、相手がこちらからの誠意を感じるという意味。
当然、「感謝」も含まれていると思います。
普段簡単に目に見える対象への感謝から、目に見えない部分への感謝ができるように
なることが、このホスピタリティの精神なのではないでしょうか。
その意味で、すべての人が持っていなければならない一番大事なことだと思います。
感謝の矛先
投稿者
Kazoo
2009年3月11日水曜日
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