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日々是反省

仕事ができる=見せ方?

4月から仕事場に新人さんが2人入ってきています。

2人を見ていると違和感を感じます。
その違和感の正体が何か、これまでは2人の動きが仕事に不慣れだということと重なっていて、
見えていなかったのですが、最近少しずつ見えるようになりました。

違和感の正体は、一生懸命さだったのです。
もっと言えば、真面目な一生懸命さだったのです。

そもそもどのような行動に違和感を感じたかというと・・・。
1.休日に出勤しいている。さらに、たまたま出勤している同僚・上司に仕事の質問をする。
2.平日の勤務時間終了後に、偶然上司が残っているからと、自分の仕事の質問をしに行く。
3.そもそも毎日、夜遅くまで残っている。
などなど

では、なぜ、違和感を感じたのかと言うと、
ケース1では、そんなに仕事は多くないのに、なぜ休日出勤が必要なのか。さらに、たまたま出勤している同僚・上司に質問しないと進まない仕事をなぜ休日にするのか。ついでに言うと、我々が休日出勤しているのは、平日できない仕事=集中したい仕事があるからであって、質問で集中を乱されたくない。このことはケース2でも同じことが言えます。
ケース3については、仕事が少ないはずの新人さんが、なぜそんな必要性があるの?という素朴な疑問です。

上述をまとめると、
A:仕事量は多くないのに、なぜそんなに時間が必要なのか(仕事の仕方)。
B:勤務時間外に他人の仕事の邪魔をする権利はない(仕事のマナー)。
という2つになると思います。

新人の2人は非常に真面目で、早く仕事を覚えようとしています。
また、早く今抱えている仕事を消化して、次の仕事を任せてほしいと思っています。
そのため、非常に真面目に一生懸命取り組んでいるのだろうと思います。
しかしながら、それゆえに重大なミスをしているようにも思います。

真面目で一生懸命なのは、良いことだと思いますが、上記Aのように感じられるということは、
自分自身が仕事ができない人間ですと言っているも同然ではないでしょうか。
実際、彼らよりも多く仕事を抱えているメンバーは多いですが、時間外勤務はほとんどしていません。

仕事は一つ終わったから、次の仕事がもらえるというようなものではありません。
何かをしながら、次々仕事は舞い込んでくるものです。
彼らのような仕事をしていては、いつまでたっても仕事はもらえないでしょう。
また、Bは社会人としてマナー違反です。
今日の出来事ですが、たまたま上司が出勤していたのですが、躊躇なく、質問に行っていました。

勤務時間外はプライベートな時間ですので、邪魔をするのは無粋というものでしょう。

しかし、真面目で一生懸命なことは決して悪いことではありません。
休日も出勤し、頑張っている姿を見て、“やる気”があると評価してくれる方もいるでしょう。
ですから、一概に悪いとはいえないのも事実です。

ですが、仕事をしている自分が他人に与える印象というのは、常に意識していなければならないと思います。
自分の行動がどのような印象を与えるのか、計算高いという意見もあるでしょうが、必要です。
また、一生懸命や真面目は、ここ一番に発揮すればよいのであって、
常から、全力でやる必要はないのではないかと思います。

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現在、教育機関で教員の能力開発と学習者のソーシャルスキルの開発を担当しています。 関心分野(事): 人材能力開発、プロジェクト・マネジメント(PMBOK)、チーム・ビルディング、学習心理学、社会心理学、プランニング、問題解決力、戦略思考、論理力、ゲーム理論、マインドマップ、改善発想、工業デザイン、Change Mind、マインド・オルガナイズ 好きなコト・モノ: Sora(空)、写真、筋トレ、旅、原付、笑い、デザイン、花火、文房具、音、ツッコミ、浪費

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